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工事ドキュメント

File01主要地方道いわき石川線 才鉢工区(1工区)クレハ錦・林JV

令和2年7月30日竣工

Report012018年3月16日

主要地方道いわき石川線 才鉢工区(1工区)クレハ錦・林JV

2018年3月16日撮影

事業の目的

主要地方道いわき石川線は、いわき市を起点とし、石川郡石川町に至る道路で、沿線の生活道路として、また、災害時の緊急輸送路(第2次指定確保道路路線)に指定されている幹線道路として、極めて重要な路線となっています。このうち、いわき市田人町石住地内は、落石と危険個所が点在しており、平成23年には東日本大震災の余震に伴い、大規模地すべりが発生し、約5ヵ月にわたる通行止めを行ったほか、過去10年間で3度の長期通行止めを余儀なくされるなど、物流路線や緊急輸送路としての信頼性を高める必要があることから、災害に強い道づくりを目指し、バイパス事業に着手しました。

事業計画

事業名 交付金事業(再生・復興)
事業年次 平成23年度~平成30年度前半
構造物比率 46.5%(トンネル工と橋りょう工の総延長/全体延長)

1工区概要

交通の難所を解消するバイパス工事に着手

  • 平成28年、改良工事着手前のいわき石川線。
  • 1号橋 A1橋台 アンカー式山留設置完了。
  • 1号橋 A1橋台フーチングコンクリート打設状況。
  • 2号橋 A2橋台 打杭工施工前の先行掘削(ダウンザホールハンマーにて)。
  • 2号取付道路工 軽量盛土工(発泡材にて車道下に盛土を行なう)。
  • 1号橋 橋脚部分の基礎工事。
  • 対岸施工の為の仮桟橋。
  • 120tクローラークレーンにて対岸の支持杭を施工。
  • 支持杭の精度(位置)を高める為に全旋回式を使用。
  • 仮桟橋支持杭本数は計50本。1~2本/1日のペースで進む。

ピックアップ

ダウンザホールハンマー工法
ダウンザホールハンマー工法とは、超硬ビットを先端に取り付けたパーカッションハンマーにエアーコンプレッサーで空気をロットを通して供給し、シリンダー内のピストンの往復運動によりビット先端チップに打撃を与え岩盤や転石等を粉砕する工法です。
当現場では、山留工におけるH鋼設置、仮桟橋工、場所打杭工の先行掘削とすべての工種で使用しています。
  • レベルによる水準測量。許容範囲は±5mm以内。
  • 杭設置後の目視による施工管理。
Report022018年11月30日

主要地方道いわき石川線 才鉢工区(1工区)クレハ錦・林JV

2018年11月30日撮影

仮桟橋が架かり、対岸の施工へ着手

(いわき石川線)道路側の1号橋A1橋台と2号橋A2橋台の工事が完了。仮桟橋が架かり、対岸の施工への着手が始まりました。2号橋A1橋台工の基礎工事は、岩盤掘削が完了し、躯体工へと進みます。又、1・2号P1橋脚の仮締切工も着手となり、非出水期(11月~5月)での完成を目指し現在進行中です。

  • 完成した仮桟橋。
  • 完成した仮桟橋。

才鉢1号橋 側面図

  • 1号橋A1橋台完了。
  • 仮桟橋から1号橋A1橋台を臨む。

才鉢2号橋 側面図

  • 2号橋A2橋台完了。
  • 2号橋A2橋台の先には将来のトンネル工区がある。
  • 2号橋A1橋台の基礎工事。直接基礎となる為、岩盤掘削完了後に均しコンクリートを打設。
  • コンクリート打設状況を監視する職員。
Report032019年3月12日

主要地方道いわき石川線 才鉢工区(1工区)クレハ錦・林JV

2019年3月12日撮影

橋の土台となる橋脚の形がいよいよ見え始めてきました

2号橋完成予定日がH31年6月となっており、現在P1橋脚、A1橋台の施工中です。1号橋は次非出水期(H31.11月~3月)の本体施工に向けて現在仮設工事を行なっております。今後の予定として、上部工事・護岸工事が別発注となっており、現場ヤード並びに進入路等、他業者との調整が必要となることから、連絡調整をしっかりと行い、安全に作業していきたいと思います。

  • 2号橋A1橋台は箱式橋台となり、中空の橋台となる。
  • 2号橋A1橋台からP1橋脚の基礎工事、A2橋台を臨む。
  • P1橋脚に使用する鉄筋はD51。鉄筋径で最大の物を使用。
  • 2号橋A2橋台の先のトンネル工事も開始されました。
    (※甲・乙・クレハ錦JV)
Report042019年6月26日

主要地方道いわき石川線 才鉢工区(1工区)クレハ錦・林JV

2019年6月26日撮影

着々と進む2号橋の橋脚・橋台工事。

2019年3月時点で施工中だった2号橋のP1橋脚が6月に予定通り完成し、現在はA1橋台の躯体工事を行っています。今後の予定としては、2号橋P1橋脚施工時に仮締切工に使用した大型土のうを撤去し、出水期における河川断面を確保します。又、10月末までにはこの2号橋下部工を上部工業者に引き渡す予定です。これから台風シーズンとなるので、河川増水による災害等に注意し施工していかなければなりません。

  • 完成した2号橋のP1橋脚からA2橋台、トンネル方面。
  • 2号橋のP1橋脚から躯体施工中のA1橋台。
  • A1橋台は躯体2ロット目のコンクリートが完了。3ロット目施工中。
  • 次非出水期(11月から)の施工となる1号橋方面。
Report052019年9月25日

主要地方道いわき石川線 才鉢工区(1工区)クレハ錦・林JV

2019年9月25日撮影

2号橋A1橋台は躯体工事が完了し内部埋戻し中。そして1号橋A2橋台のフーチング部の施工開始

2号橋は、中空橋台となるA1橋台の内部埋戻しの施工中です。この埋戻しには土砂が約700m3必要となります。
(25mプールで約1.5杯分)これをクレーンにて施工を行います。
埋戻し完了後は上部に蓋をし完了となり上部工施工業者に引き渡しとなります。(引き渡し予定日は10月末)
1号橋は現在A2橋台工を施工中。フーチングの高さが3.5mとなるので鉄筋組立用の架台を設置し施工予定です。
2月末までの完了を目標としています。

  • 2号A1橋台は躯体工事が完了し内部(中空部)埋戻し中。
  • 2号橋のA1橋台から2号橋P1橋脚方面。
  • 1号A2橋台工はフーチング部の鉄筋組立中。
  • 次非出水期(11月から)の施工となる1号橋方面。
Report062019年12月1日

主要地方道いわき石川線 才鉢工区(1工区) クレハ錦・林JV

2019年12月1日撮影

2号橋が完成し、残すは1号橋のみ!

2号橋は上部工業者に引き渡しが完了しました。これから上部工施工が開始となり道路の形が見えてくると思います。
1号橋は、P1橋脚工の施工が始まりました。河川内の施工となるので増水・水没等に注意が必要となります。
又、鮫川の硬い岩盤との闘いになります。岩盤を約5m程度掘り下げなければなりません。
A2橋台は基礎部が完了しました。(土中に埋まる部分)

  • 完成した2号橋全景。
  • 基礎部分が完了した1 号橋A2橋台。ここから約10m躯体を施工し完了となる。
  • 1号橋全景。
  • 仮締切工が完了し、岩盤掘削中の1号P1橋脚工。
Report072020年3月19日

主要地方道いわき石川線 才鉢工区(1工区) クレハ錦・林JV

2020年3月19日撮影

1号橋A2橋台が完成し、P1橋脚工の完成で竣工となります。

A2橋台が完成しました。残すはP1橋脚のみとなり、2号橋が完成します。
P1橋脚工の岩盤掘削が想定よりも硬い岩盤で掘り終わるまでに約3ヶ月かかりました。
ここから急ピッチで施工を開始し、2020年6月完成を目指します。
残り4ヶ月無事故無災害で竣工が迎えられるよう努めていきます。

  • P1橋脚工。2020年3月6日、岩盤掘削完了。
  • 1号A2橋台工の施工が完了。
  • 2号橋上部工施工開始。
  • 1号A2橋台工を手前に2号橋上部工を臨む。
Report082020年7月21日

主要地方道いわき石川線 才鉢工区(1工区) クレハ錦・林JV

2020年7月21日撮影

すべての下部工が完成し、当現場は竣工となりました。

2016年12月から始まり、約3年8ケ月、延日数1313日の工事が2020年7月30日に無事竣工引き渡しを迎えることができました。
今後は上部工、護岸工、舗装工と進み供用開始となります。この道路が完成することにより、大雨時の通行止め並びに地すべり等の危険性が解消され、物流路線や緊急輸送路としての信頼性の高い道路になると思います。

  • 2018年6月に完了したA1橋台から1号橋の全貌。
  • 手前が最後に完成した1号橋P1橋脚。奥にA2橋台。
  • 1号橋の上部工事は2021年6月完了予定。
  • 1号橋P1橋脚。
  • 1号橋A2橋台。
  • 着々と進む2号橋上部工事。

現場代理人

私共が担当した才鉢1工区(下部工)工事はこれにて竣工です。台風・河川の増水そして硬い岩盤に悩まされたりと、問題も多々ありましたが、発注者、JV職員、協力業者、そして地域の皆様の御協力もあり、無事故で竣工を迎えることが出来ました。
この現場での経験をさらに活かし、今後の仕事に役立てて行きたいと思います。お疲れさまでした!

コメント:泉(写真中央)